2019年04月07日

「新しい風」

 3月の終わりには3名の学生が卒寮していき、4月の初めには2名の学生が新たに入寮して来た。卒寮していった学生のうちの二人は理系の学生で、PCに明るかった。対して今回入寮してきた学生たちは文系の学生で、一人は日本文学を専攻し、もう一人は美術を専攻している(美術も文系としておこう)。メンバーがたった2〜3人変わっただけなのに、寮全体の雰囲気は結構変わった。食堂でなされる会話もかなり違うものとなった。小さな寮ならではの面白さだ。

 面白いと喜んでばかりもいられない。寮長である私も寮生の変化に合わせて、頭脳の内容を更新しなければならない。毎年頭脳の内容を更新していくのは、なかなかの精神労働である。いったいいつまでこの仕事を続けていけるだろうか。ラインホールド・ニーバーのように祈る毎日である。「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知識を与えたまえ。」


 寮長 小舘美彦

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2018年08月02日

「さようなら、アダム君」

 8月1日、2年間この寮で共に暮してきたアダム・オデール君がアメリカに帰りました。9月からは母国で就職活動をするそうです。

アダム君は料理が得意で、週末にはよくパンやデザートを皆のために作ってくれました。帰り際には、「寮の夕食のレシピを全部コピーして欲しい」と言い、50種類近くあるレシピを全部アメリカへ持ち帰りました。料理だけでなくいろいろなことに興味があり、スポーツも音楽も読書も大好き。おまけに親切なので、皆と仲良くなりました。にもかかわらず勉強熱心で、医療生物学の論文も書き上げました。

7月29日には、寮の庭でバーベキューお別れ会を行いました。その中で行われたスイカ割りでは、一発でスイカを真っ二つに割り、まるでサムライのようでした。この2年間で日本の心を体得したのかな?        


     寮長 小舘美彦


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2018年06月20日

創立89周年記念感謝祭と寮長寮母の交代

429日に春風学寮創立89周年記念感謝祭が行われました。多数のOB・関係者が参加し、89周年を祝いました。

同時に、8年にわたって寮長・寮母の重責を担って来られた森山浩二・瑠璃子夫妻が退任され、新たに5月より私ども(小舘美彦・知子)が寮長・寮母に就任いたしました。

すでに数週間を寮で過ごしておりますが、寮生たちはとても親切で協力的、その上勉強熱心で日曜礼拝にもほとんど欠席しません。森山ご夫妻の教育と寮運営がいかに素晴らしいものであったかを、後任者として実感する毎日です。この場を借りてご夫妻の尽力に心より感謝の意を述べさせていただきます。

 ご存知の方も多いと思いますが、私どもは5年前まで登戸学寮というこの寮の姉妹寮の寮長・寮母をしており、その縁でこの寮の寮長・寮母を引き受けることになりました。登戸学寮で学生さんたちと過ごした時間は本当に楽しく充実したもので、その思い出は私どもの生涯の宝物となりました。春風学寮の学生さんたちともそのような時間を過ごせたらと思っております。

 小舘美彦は拓殖大学で特任講師(英語担当)を続けざるを得ず、その仕事と兼務することになります。知子は訪問介護事業所で介護士をしておりましたが、その職を辞して寮母に全力投球することが許されました。再び寮長・寮母の仕事ができますことは、私ども夫婦にはこの上ない喜びであり、このように導いてくださった神様と関係者の皆様に感謝せずにいられません。

 これからも登戸学寮ともども、春風学寮をよろしくお願いします。



                      小舘美彦・知子


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posted by 春風学寮 at 12:43| 日記

2017年06月28日

春風学寮 卓球食堂オープン (2017年6月22日)

 寮生たちにとって寮生活の最大の楽しみは、食事でしょう。寮母とアルバイトの賄方4人(台所チーム“さわやか”)による愛情こもった美味しい食事は、当学寮の自慢であります。かっては朝食も付いていましたが、現在は夕食だけです。月曜日から土曜日の午後6時から11時までが食事時間で、各自が自由に食べられます。そして、今は月2回、寮生と寮長夫妻が午後7時から一緒に食事をする「夕食会」があります。1年前までは二つのテーブルに4人ずつ向き合う形で座って食事をしていました。そうすると、一つのテーブルの8人は互いに向き合いますが、隣のテーブルの人達には8人が背を向ける形になり、テーブルによっては話題が半減し、時には黙々と食べるだけのような状態がありました。それに気づいた寮生が「二つのテーブルを合わせたら皆向き合って食べれるし、話題も広がるのではないか」と提案をして始めたら、以前とは違い、互いに向き合い話しながら食事をするようになり雰囲気が変わりました。その内、ある寮生がテーブル二つを合わせた食卓を使って卓球をしようと提案をしたことにより、初めは夕食会後、後片付けと讃美歌練習が終わった後、有志が夜11時頃まで卓球を始め、食堂が卓球場に代わりました。それから、日曜日の聖書集会と掃除が終わり、昼食の弁当を食べ終わった後、2〜3時間、卓球の試合をすることが定例化するようになりました。今年度入った寮生の中に、中学時代に卓球をやった者が数人いて、ますます練習と試合が熱を帯び、それぞれ腕を上げているようですし、寮生同士の新たなコミュニケーションの場となり、親しさが増したと言えます。春風学寮の“卓球食堂”が新たな生活の場として、寮生同士の親睦とレクレーションに一役買っています。




(春風学寮寮長 森山浩二)






posted by 春風学寮 at 15:46| 日記