2014年03月10日

久しぶりの秋の遠足

 春風学寮の行事の一つとして、寮生同士の親睦を図る目的で、遠足や旅行などを行うことがあります。私が寮長になって4年目になりますが、残念ながら今まで一度も実施できませんでした。全員で行こうとすると、行く場所や日程が合わず、結局お流れになってきていました。しかし、今年は行ける人だけということに割り切り、11月23日の勤労感謝の日に、近場で秋の紅葉が美しい所との希望で、調布市の深大寺に行きました。当日はよく晴れたすがすがしい秋晴れで、絶好の遠足日和でした。小田急線・井の頭線・京王線に乗り継ぎ、布田駅で下車、駅からゆっくり歩き互いにおしゃべりしながら約30分、目的の深大寺に到着。寺の境内は思ったより小さく、多くの紅葉見学とお参り客であふれていました。境内の紅葉はとてもきれいで、特に中国人留学生たちは感嘆の声をあげながら写真を何枚も撮っていました。そして、門前には歴史を感じさせる蕎麦屋が軒を連ねてあり、その中の一軒の蕎麦屋に入り、それぞれ食べたい品を注文し、名物の深大寺そばを美味しく食べました。その後、近くの神代植物園に入り、さまざまな植物を鑑賞し秋を満喫しました。

 短い一日遠足でしたが、寮生活の中で普段はゆっくり話せない寮生同士、青空と美しい自然の中で、お互いにいろいろ話ができ、親睦と交流ができたことに参加者は心から満足しました。私達寮長夫婦も、若い寮生たちと年の差を忘れて、若返った気分にさせてもらいました。来年度は、少なくとも春と秋2回は遠足をやりたいとの希望が出ましたので、寮生と相談しながら、都内の名所探訪の遠足を実施しようと思っています。

                          (春風学寮寮長・森山浩二) 
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2013年12月24日

「学びあう学寮」をめざして

 春風学寮は公益財団法人として、寝食を提供する学生寮であるだけでなく、教育事業を目的とした学寮でもあります。その一番の柱が、日曜日午前9時から10時半まで行う、内村鑑三先生の無教会信仰を継承するキリスト教の聖書集会であります。寮生は全員出席することになっています。人間の生き方を見つめる機会として、古典中の古典である「聖書」を通しキリスト教信仰について学びます。その他に、読書会や講演会があります。最近では、どうしてもアルバイトしなければならない寮生も多く、共に集まって学ぶ時間が取れないという状況ですが、寮生として必ず読むべき本が、内村鑑三『後世の最大遺物』(岩波文庫)で、新寮生を中心とする読書会を行います。今年度は、この本に収められている「デンマルク国の話」も読み、7月に、早稲田大学の村井誠人先生をお呼びして、「『デンマルク国の話』をめぐって―我が国の海外事情の受容とは如何に」と題して、講演会を行いました。内村鑑三の「デンマルク国の話」が無教会関係者だけでなく、広く国民のデンマーク像に大きな影響を及ぼしたと言われますが、外国の文化理解に関する受容の仕方の問題点など学びました。

 そして、10月末には、学寮ホールで月1回行われている「現代社会学習会」との共催で、長い間日本史を教えられ、恵泉女学園中学・高校と愛真高校校長をされた風間文子先生に「映画『終戦のエンペラー』の時代」と題して、敗戦後のGHQ占領時代の歴史について学ぶ時を予定しています。「改憲」が叫ばれる今、寮生たちが、歴史をもう一度きちんと学び考える機会となればと願っています。これからもできれば読書会の回数も増やし、また、卒寮生などにも来ていただき、話を聞く会なども開こうと考えています。

(寮長 森山浩二)
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2013年08月08日

3人の中国人留学生と共に生活

 春風学寮の特色の一つが、定員14名という小規模の学生寮でありながら、学寮が歴史的に縁の深いアメリカと中国の大学院の留学生を1人ずつ入寮させる制度が、20年前からあると言う点です。法人の中に「一粒奨学基金」が設置されていて奨学金を支給し、「春風学寮スカラー」として一緒に住んでもらうことになっています。ただ、ここ6年ほどアメリカの留学生は応募がありません。一応期間は2ヵ年が原則です。A君は香港出身の東大博士課程5年生、現在博士論文の最後の段階で、今年8月で退寮予定です。そこで、次の奨学生募集をしたところ、2名応募があり、B君は研究総合大学院大学文化科学研究博士課程5年生、内モンゴル出身で江戸時代の歌人の研究。C君は一橋大学大学院博士課程4年生、広東省出身で近代日本文学者研究、いずれも優秀で甲乙つけ難く、結局2人とも合格としました。今年は日本人入寮者が少なく、部屋が空いたので、特例としてB君は4月から、C君は5月から入寮し、3人の中国人留学生と生活することになりました。いずれも30代で日本人寮生と年齢の差がありますし研究中心の生活ですが、三者三様の性格で根は真面目、寮生活の様々な活動においても積極的・協力的に関わり、日本人寮生とも親しく交わろうとして良い刺激と影響を与えてくれています。

 尖閣諸島をめぐって日中の国家関係は厳しい状況にありますし、日本人の間で嫌中感情が広がりつつある中で、具体的な寮生活を通してお互いの国々を理解し交流し合う場に春風学寮がなっていることを実感します。21世紀、グローバル化が進む現代社会で、貴重な存在になれる事を願っています。

                        (春風学寮 寮長 森山浩二)
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2013年07月20日

奨学留学生(春風学寮スカラー)の公募

春風学寮では学寮に入寮する奨学留学生1名を募集しております。キリスト教精神を理解し、学寮において他の在寮生との共同生活を希望される方(アメリカ合衆国籍の男子大学院生)。詳しくは添付資料をご覧ください。  春風学寮寮長 森山浩二



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Application_Form(願書・English)
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2013年04月02日

卒業生を送る

 毎年この季節になると卒寮生会について述べてきましたが、今回は少し角度を変えて、今春卒寮する一人のA君について報告します。

 彼は南会津出身の東京農業大学生で、小さい頃からアトピー性皮膚炎がありましたが、寮から大学が近く、夏などは授業の合間に寮に戻って一日に何度もシャワーができたのは、とても助かったようです。寮生活の中で徐々に積極的になっていき、特に、第二外国語として中国語を選択しましたが、2年生の時、当学寮の寮生であった中国人留学生を通して、他の寮生と一緒に中国語会話を習い、寮のクリスマス祝会では、簡単な中国語での寸劇をしました。そして、3年生の夏休みに約3週間、中国の北京で語学研修をしました。大学の授業は1・2年次にできるだけ多くの科目を履修し、就職は早くから公務員にしぼり、大学が主催する公務員対策講座を何回か受講するなど受験対策をしていました。勿論、卒論研究も早くから進めていましたので、年が明けて提出直前インフルエンザに罹りましたが、無事締め切りに間に合いました。4年生になると4月から7月まで公務員試験などを結構受験し、いくつか合格しましたが、結局、故郷の福島県庁に就職することになりました。彼は土壌改良が専門でしたので、津波で荒れた土壌や原発事故の影響を受けた土地の再生など、福島の復興に寄与したいとの決意があったようです。

 真面目な性格でしたが勉強だけというのではなく、アルバイトや自転車の遠出など遊びも適度にやり、ボランティア活動も何度かして学寮内外での友人もでき、「充実した4年間であった」と語るのを聞き、寮長としてはとても嬉しいでした。彼の前途に神様の守りがあらんことを祈り送り出しました。
posted by 春風学寮 at 14:00| 日記

2012年10月10日

天高く 馬肥ゆる秋

  酷暑の夏も終わり、季節は確実に変わり、「天高く 馬肥ゆる秋」がやって来ました。そして、長い夏休みも終わり、9月下旬から、各大学の2学期も始まりました。今年の夏休みは昨年までとは違い、大部分の寮生がアルバイトと就職活動などの理由で帰省せず、寮で過ごしました。夏休み期間は1カ月の休食期間であるため毎日の食事が大変だったようで、夕食が始まるのを心待ちにしていたようでした。
 当学寮の食事は夕食のみですが、寮母が1カ月のメニュー案を作り、月一度、下旬頃に3人の賄いのアルバイトの方と献立会議をもって話し合いで決め、それに基づいて週2日ずつ交代で食事を作ってもらっています。3人とも50代・60代の家庭の主婦で料理の得意な方々で、寮生たちのために、健康のことを考え、栄養のバランスや食材の安心度に気を配りながら、ボリュウムたっぷりのおいしい食事を作って下さっています。最近の寮生は体重や体脂肪など気にしますので、季節の野菜を多くとり運動することも勧めながら、食事に関する話を理論的に説明し納得して食べてもらっています。
 そして、年に2回、前期と後期の最初の夕食会に、賄いの方々と寮生、私たち夫婦が共に食事をする時をもっています。寮生は、自分たちが食べる夕食をどのような方が作って下さっているのか、また、賄いの方々は、どんな寮生が食べてくれているのか、互いを知る機会となっています。
 このように、食事を作って下さる寮母・賄いの方々は、寮生たちが美味しく食べ、健康で充実した学生生活を送れるよう願って、愛情込めて働いて下さっています。寮長としては、このようなスタッフが与えられていることに感謝するとともに、春風学寮の食事は家庭的で、寮生たちにとっては楽しみであり、また満足していると自負しています。
                            (寮長 森山浩二)
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2012年04月30日

春風学寮祭の楽しい一日

 当学寮にとって最大の行事である“春風学寮祭”が、4月29日(日)に行われました。
 日曜日の礼拝と重なったために出席者が昨年に比べると少ないでしたが、北は北海道の札幌から西は神戸など、遠くより近くより集まってくださり、83回目の寮祭を行うことができました。
 第T部は午前10時から感謝祭礼拝。二人の寮生による感話。そして、二人の卒寮生による講演が行われました。一人は40代で、北海道大学大学院公共政策学・連携研究部教授で日本政治思想史が専門の真壁仁先輩が、「Go where no one else will go」と題して、二つの課題、地域と職場の問題にキリスト者としてどう関わっているか。現在までとこれからの研究上の取り組みの課題について語ってくださった。
 もう一人は60代で、東京工業大学大学院生命理工学研究科教授、ウニやナマコの研究が専門で、『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書)の著者・本川達雄先輩が、「コンピューター時代の教育」と題し、パワーポイントを使って、現代のコンピューター社会における時間の考え方、教育の在り方への深い問いかけをされ、聴衆一同、知的興味を喚起させられた講演でした。寮生たちもこのような素晴らしい先輩方が住んだ学寮の一人であることに誇りを持ったのではないでしょうか。
 第U部は昼食をしながらの感話会。人数が少なかったために、出席者全員がそれぞれの近況報告や思いを述べられ、とても楽しい親睦の時となりました。
 毎年のことですが、寮生はスーツ姿で、二つの司会をはじめ受付などの役割を皆で分担し、会場づくりや後片付けなど協力して働いてくれました。春風学寮の良き伝統であり、社会人になるための貴重な体験の機会で、寮生が頼もしく見える一日でした。             
                              (寮長・森山浩二)
posted by 春風学寮 at 12:00| 日記

2011年12月23日

2011年のクリスマス会終わる

12月17日(土)の午後6時から9時半まで、学寮関係者と寮生合わせて約40名の出席のもとに、恒例の春風学寮クリスマス会を行った。第一部は礼拝で、クリスマス講話として、福島県郡山市で産婦人科の医者をしつつ、最近、『放射性物質から身を守る食事法』(河出書房新社)を出された富永国比古さんに「被造物の呻き 神の痛み」と題して、福島に住む者としての厳しい現実と苦しみを語っていただいた。第二部は“祝会”で、賄の方々が腕によりをかけて作ってくださったごちそうをビュッフェスタイルで食べて歓談の後、余興に入り、近所に住むアメリカ人教師夫妻のドゥエット「アメイジング・グレイス」、音楽の道に進もうとしている寮生の演奏、寮生全員による寸劇「どらえもん クリスマス 春風修正版」、そして最後はお楽しみのクリスマスプレゼント交換会、讃美歌109番「きよしこの夜」を歌い、楽しい夜のひと時を過ごしました。 寮長
posted by 春風学寮 at 15:21| 日記

2011年11月30日

春風学寮    充実の秋を迎えて

秋を迎え、大学も授業が始まり、朝鮮族中国人留学生は、博士論文を書きあげ、寮での3年間に別れを告げて、9月末に帰国した。残った13名の寮生と共に、10月2日、後半最初の聖書集会が始まり、全員に「夏休み中に体験したこと」を一言ずつ語ってもらった。約2カ月にわたる長い夏休みをどう過ごすかは、普段学校生活に縛られて生活せざるを得ない学生にとって、自分で自由に使える時であり、何ごとかができる時でもある。
昨年までと違って各部屋にエアコンが入ったこともあり、夏休み中に全員帰省させるべき理由もなくなったため、寮生の大半はサークル・就職活動やアルバイトなどの理由で帰省せず、ほとんど寮で過ごしていた。そのような中で、山中湖で行われた夏の中高生聖書講座のサブスタッフとして参加し、聖書の学びを高校生たちとした者や、「日韓青年友和の会」の“韓国交流の旅”に参加し、江華島から肉眼で北朝鮮の村を眺め、名所旧跡を見学して学校で学んだ事を体験的に知れたこと、韓国の大学生の友達ができ、もっと自分の意思を伝えられるために、語学を学ばねばと思わされたことなどを熱く語った者。中国語の会話を少しでも上達させようと、念願の北京の大学へ3週間ほど研修旅行に参加した者。東北の実家に帰省し、夏休みの大半を被災地へ行ってボランティア活動した者など、それぞれ貴重な体験をして成長の一端を見せてくれた。
                     (春風学寮・寮長 森山 浩二)
posted by 春風学寮 at 18:58| 日記