2020年06月01日

「誕生日のケーキ」

  先日、寮生の一人が誕生日をむかえたので、ささやかなバースデイパーティを開いた。そのときに、他の寮生の一人が彼のためにイチゴケーキとチョコレートケーキを作った。このこと自体驚くべきことだが、本当に驚くべきことはこの後に起こった。予定では、夜の8時に出来上がるはずだったケーキが何時になっても出来上がらない。いったい何が起こったのか。一時間、二時間待っても出来上がらない。かと言って、サプライズだから二階のキッチンに手伝いに行くわけにもいかない。そもそも手伝いに行っても他の寮生にはケーキの作り方などわからない。だから、みんなはひたすら待った。卓球をしたり、欅坂のライブ配信を聞いたりしてひたすら待った。中にはホールで寝転ぶ者もいた。こうして実に3時間半後、夜の11時半にケーキは出来上がった。ケーキを作った彼は申し訳なさそうにケーキを持って、入ってきた。

 その時のほかの寮生たちの反応はどうであったか。誰一人待たされたことに文句を言う者はいなかった。全員が何事もなかったかのように、彼を迎え、ろうそくの火を吹き消す儀が行われ、楽しそうにケーキを食べ始めた。そして作った寮生の努力を讃えた。いやはやなんとも格好がいい。心配していたのは寮長の私だけのようだ。なんとも面目ない。



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2020年05月25日

「コロナの新しい恵み」


 緊急事態宣言で寮内にとどまることを余儀なくされた寮生たちの一部は、今までにない行動を取り始めた。なんと過去の寮生たちが書いた日誌やら文集やらを読み始めたのだ。図書室には歴代の寮生たちが書いた日誌やら文集やらが山積になっているのだが、これまで現役の寮生たちがそれらを読むことはなかった。ところが今や、コロナウィルスのせいでやるにこと欠いた寮生たちがそれらを読み始めたのだ。


 今朝の集会では、寮生の一人がそれらの一部を紹介してくれた。その内容のなんと面白いことか。彼が紹介してくれたのは、大東亜戦争開始直前の寮生たちが書いた文集であった。そこには、国民の自由を弾圧し始めた政府に対する批判や物資の窮乏のお陰で部活動ができなくなった嘆きやらシャンソン歌手に関する讃美やら、実に豊富な内容が書かれてあった。そして彼が最後に指摘したのは、大東亜戦争の恐ろしさにピンと来ていないのんきな雰囲気であった。「こののんきさはコロナウィルスの恐ろしさにピンと来ていない僕たちと似ています。」と彼は感想を締めくくった。


 そこには、80年前の寮生たちと今の寮生たちとの時を越えた交流があった。私は一瞬頭がくらくらするような感動に襲われた。これが寮生活の素晴らしさなのだ。寮生活は、普通では味わえないような貴重な体験を与えてくれる。コロナウィルスのような災難の中でさえ、その素晴らしさは、いっそう輝きを放つ。            寮長 小舘美彦


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2020年04月27日

「緊急事態宣言の中で」

 現在寮生を悩ませているのは、どのようにして運動量を確保するかである。大学の授業は当面休講、あってもオンラインで行われる。部活はないし、外出はできない。公園はよいかと思っていたが、公園でさえも感染リスクがあるから行ってはならないと言う。いったいどうすれば運動ができるのか。このままではストレスがたまり、体調も保てまい。そうなると、コロナウィルス感染のリスクも高まってしまう。どうしたらよいものか。唯一できることは、ダンベルやフィットネスバイクを使っての筋トレである。というわけで寮生たちは日々筋トレをやっているのだが、どういうわけか彼らは、筋トレを夜にやる。夜になると、寮のあちらこちらの部屋からがたごとという音が聞こえてくる。本当は朝や昼間にやってほしいのだが、状況を考えるとそこまでうるさくは言えない。

 他方良いこともある。ほとんどの寮生が寮内にいるので、自からコミュニケーションの機会が増え、互いの親密度が増したのだ。おかげで4月から入寮した学生たちもあっという間に先輩たちと仲良くなった。また、中国の卒寮生からマスクが大量に送られてきたりして、卒寮生との親密度も深まった。コロナウィルスのお陰で、身体と身体の距離はとらなければならなくなったが、心と心の距離はぐんと近づいたのだ。

 今回のコロナウィルス流行に神様のメッセージがあるとすれば、ここかもしれない。忙しく働いてばかりいないで、もっと周りの人に目をむけよ、と神様は伝えようとしているのではないか。何と言っても神様の示した最も重要な掟は、「隣人を自分のように愛しなさい」なのだから。

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2020年03月26日

裁判見学

 寮生二人と裁判見学に行った。二つの裁判を見た。一つ目は放火事件に関する控訴審の判決であった。争点は、犯行当時の容疑者の精神状況で、弁護士は精神的に病んでいたことを理由に無罪を主張したが、裁判官は十分合理的な思考ができたという検察側の主張を認め、控訴は棄却された。二つ目は詐欺事件に関する審理であった。検察官は、容疑者グループが共犯者の女性を使って男性から1200万円を騙しとったと主張し、様々な証拠を提出した。弁護側はどう反論するのか期待しながら待っていると、容疑者も弁護人もあっさりと起訴事実を認めてしまった。

 寮生たちは、テレビドラマで放映されている通りのことが法廷でなされているのを見て興奮していたようだが、他方では事件がテレビドラマよりもはるかに素早く事務的に処理されていくのを見て危うさも感じていた。あまりに多くの犯罪がなされ、処理すべき案件は山ほどある。二つ目の裁判の最後には、次回の法廷の日時が決められたのだが、検察官も弁護士も裁判官もなかなか日時が決められない。みんなが忙しすぎるのだ。このような状況で本当にきちんとした裁判ができるのだろうか。

 コロナウィルスが流行し、何もかもが停滞しているが、これは「もう少しゆっくり生きなさい」という神様の警告なのかもしれない。


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2020年03月12日

「保険セミナー」

 2月16日()には生命保険の基礎を学ぶセミナーを「プルデンシャル生命」(世界最大手の保険会社)のライフプランナー島村安有美さんに開催してもらった。このセミナーを通じて、聞き手一同は保険というものにたいしていかに無知であったかを思い知らされた。寮生の中からは「なぜこのように大事なことを学校は教えてくれないのか」という怒りの声さえも上がった。日本は公的な保険制度や会社による保険制度が整っている。だからこそ国民は保険に対して全く無知であり、契約内容もよく理解しないままにいい加減な保険に加入してしまう。日本は実は保険後進国なのである。島村さんはこの危険さを指摘し、若い頃からきちんとした保険の知識を持ち、それに基づいて人生設計をしていけば、病気や老後の不安にとらわれることなく、いかに自由に生きていけるかを実例と統計を上げてわかりやすく説明して下さった。

 「明日のことで思い悩むな」とイエスは説いた。しかしこれは、自分の保身が人生の中心になってしまうことへの戒めである。自分の老後や病気のときについて策を講じておくことを禁止した戒めではない。それどころか、保険について考えておくことは、イエスの隣人愛の教えの実践にもつながっていく。他者に迷惑をかけることを最低限に食い止め、自由に愛を実践することを可能にするものこそ保険なのだから。




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2020年02月17日

「春風学寮、四つの自慢」

寮生募集の季節なので、宣伝を兼ねて、現在の寮の自慢したくなるような良い点を四つほど紹介したい。

 一つ目は、全員が掃除をきちんとやるということだ。寮では、毎週日曜の午前に皆で寮の掃除をする。トイレ、キッチン、洗面所、シャワー室、玄関、廊下・・・と分担を決めて掃除をするのだ。任される箇所は一箇所だからたいした仕事ではないが、それでも毎週やるとなると結構面倒である。だから普通の学生寮ではさぼりが横行する。ところがこの寮では、さぼる学生がほとんどいないのだ。用事があって日曜日に掃除ができなかった学生も、別の日にきちんと掃除を行っている。だから、寮は概して清潔である。これは学生寮としては、極めて珍しいことだ。

 二つ目は、人間関係が良好で、和気藹々とした雰囲気が寮を支配しているということだ。掃除をさぼる人がいないのだからさぞかし厳しいしつけがなされているのだろうと思いきや、そのようなことはない。寮長の私自身、学生に対して声を荒立てたことなど一度もない。ルールを決め、やるべきことを指示し、結果をチェックするだけである。だから、寮長と学生の関係はとても良好である。学生同士の関係も良好だ。相当に個性の強い学生でも、快く受け入れられ、いじめやけんかは言うに及ばず、グループ化さえも見られない。学寮の名前のごとく、春風のような穏やかな雰囲気が隅々にまで漂っている。これは、大いに自慢すべきことだと思う。

 三つ目は、食事がおいしいということだ。まかないスタッフの一人が魚菜学園で学んでいたということもあって、食事のレベルはかなり高い。例えば味噌汁。インスタントのだしは使わず、鰹節や煮干からきちんとだしをとるので、実にうまい。口にすると、あっと声を上げてしまうほどである。数十年のまかない経験から生み出されたこの寮でしか味わえない独自のメニューがたくさんあり、ハンバーグ、から揚げ、とんかつといった定番メニューも普通とは異なる工夫が凝らされている。だから油断するとついつい食べ過ぎて太ってしまう。

 四つ目は、広い集会室(約60平方メートル)である。この集会室は日曜午前の聖書の学びに使用するためのものだが、それ以外では寮生たちが自由に使用してよい。だから寮生たちはそこでピアノの練習をしたり(寮にはピアノもある)、バイオリンやギターの練習をしたり、あるいは筋トレをしたりしている。スピーカー、スクリーン。プロジェクターが完備されているので、映画の上映会もできるし、バンドの練習もできる。これほど重宝なスペースは他の寮やアパートにはまずあるまい。

 というわけで、この寮は非常に快適である。快適であるから、入った寮生たちはほとんど途中退寮しない。私が寮長に就任してからは、途中退寮者は一人もおらず、全員が年限まで在寮している。これこそ最も自慢すべき点かもしれない。


 自慢ばかりで恐縮だが、寮生募集期間ということで、ご容赦願いたい。

寮長 小舘美彦




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2019年12月27日

「春風学寮のクリスマス会」

1.クリスマス音楽礼拝

 今回は黒川知文中央学院大学教授を迎え、新しいスタイルの音楽講話をしていただきました。クリスマスにまつわる曲を解説・証・メッセージ付で、原語で歌っていただくというもので、これは語学も音楽も得意で、信仰も深い黒川先生にしかできない離れ業でした。結果は本当に素晴らしいものとなり、キリスト教徒でない人たちの心にさえ、クリスマスのメッセージが深く刻み込まれました。黒川先生、本当にありがとうございます。

 また寮生たちもバイオリンを弾いたり、サザンのクリスマスソングを歌ったり、「諸人こぞりて」を合唱したりして、音楽礼拝に協力してくれました。

 音楽は、ときに言葉よりも強く聖書のメッセージを伝えることができます。これからもこの方向でクリスマスを祝っていきたいと思っております。


2.怪しいサンタクロース


 春風学寮のクリスマス会には、毎年怪しげなサンタクロースがやって来て、プレゼントを参加者全員に配ります。一体彼らはどこからやってくるのか、プレゼントをどこから仕入れて来るのか、一切は謎ですが、まあどこから来ようとプレゼントをくれるのだから、ありがたく感謝しようと思います。ただ問題なのは、必ずしも自分が欲しいものをくれないというところです。ゲームを通じて適当に配られるにもかかわらずたいていは不思議と欲しいものがもらえるのですが、ときには全く欲しくないものをくれることがある。もう一つ問題なのは、サンタクロース自身もちゃっかりプレゼントをもらっているところです。会が終わると彼らはそのプレゼントを持っていずこかへいそいそと消えていきます。実に怪しい。


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2019年10月24日

「稲造の召天」

 20191019日午前4時、春風学寮のアイドル猫「稲造」が天に召された。享年19歳、2001年からこの寮に住み続け、4人の寮長と共に過ごした。この寮の最古参であり、それゆえにこの寮の主であると言われている。彼にまつわるエピソードは無数にあり、それを集めるならゆうに一冊の本ができるだろう。それほどの猫であるから、告別式も本格的に行われた。20日の午後に寮長、寮生を初めとする寮関係者が20人ほど集まり、讃美歌を歌い、お別れの言葉を述べた。その後では、稲造の気に入っていた紫陽花の隣に埋葬し、皆で土をかけ、献花した。亡くなる前日の夜も寮生たちがかわるがわる別れを告げに来た。息を引き取るまで、何時間もそばについて見守る者もいた。いったいこれほど大切にされた猫が他にいるだろうか。そもそも稲造は野良猫なのだ。

 非常識に思われるかもしれないが、春風学寮はそういう寮だ。キリストに学ぶ寮だから、そうなったのだろう。われながら貴重な寮だと思う。

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2019年09月24日

「伊豆・シュノーケリングの旅」

 9月9日(日)〜10日(月)、寮生二人とヒリゾ海岸にシュノーケリングの旅に出かけた。夜に下田の新鮮な魚介料理を満喫した後、翌朝張り切ってヒリゾ海岸に出かけてみると、ヒリゾ海岸への渡し舟は欠航になっていた。台風の影響でうねりがあるからだそうだ。見たところ、穏やかに凪いでいるのに。しかたなく、須崎の恵比須島で泳いだ。ここも良いところだが、ヒリゾに比べれば段違い。みんな少しがっかりだった。まあ、無事に旅行ができただけよしとしよう。それにしても今回の台風はすごい。磯料理店の鋼鉄の看板がへし折れていた。

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2019年08月09日

大修繕工事進行中

現在、寮は大修繕中である。すっぽり仮設の足場とシートに包まれ、9時から5時まで工事音が鳴り響いている。なんせ寮の建物は築40年なので、老朽化が進んでいる。特に排水管は全交換が必要なようだ。その間トイレもシャワーも使えず、洗濯機も使えないので、寮に残っている学生は、非常に苦労している。仮設トイレや銭湯やコインランドリーでしのいでもらっているが、さすがにストレスがたまるであろう。せめてもの慰めにと、一日おきに希望者を成城スパへ連れて行っている。成城スパは温泉の大浴場なので利用料が高いのだが、夜9時を過ぎると、安価で利用できる。夜の温泉は結構気持ちよく、リラックスできる。

 9月いっぱいで工事は終了する。その後にはより快適な寮生活が送れることになるだろう。希望があれば、多少の困難には耐えられる。人生と同じだ。

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2019年04月07日

「新しい風」

 3月の終わりには3名の学生が卒寮していき、4月の初めには2名の学生が新たに入寮して来た。卒寮していった学生のうちの二人は理系の学生で、PCに明るかった。対して今回入寮してきた学生たちは文系の学生で、一人は日本文学を専攻し、もう一人は美術を専攻している(美術も文系としておこう)。メンバーがたった2〜3人変わっただけなのに、寮全体の雰囲気は結構変わった。食堂でなされる会話もかなり違うものとなった。小さな寮ならではの面白さだ。

 面白いと喜んでばかりもいられない。寮長である私も寮生の変化に合わせて、頭脳の内容を更新しなければならない。毎年頭脳の内容を更新していくのは、なかなかの精神労働である。いったいいつまでこの仕事を続けていけるだろうか。ラインホールド・ニーバーのように祈る毎日である。「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知識を与えたまえ。」


 寮長 小舘美彦

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2018年08月02日

「さようなら、アダム君」

 8月1日、2年間この寮で共に暮してきたアダム・オデール君がアメリカに帰りました。9月からは母国で就職活動をするそうです。

アダム君は料理が得意で、週末にはよくパンやデザートを皆のために作ってくれました。帰り際には、「寮の夕食のレシピを全部コピーして欲しい」と言い、50種類近くあるレシピを全部アメリカへ持ち帰りました。料理だけでなくいろいろなことに興味があり、スポーツも音楽も読書も大好き。おまけに親切なので、皆と仲良くなりました。にもかかわらず勉強熱心で、医療生物学の論文も書き上げました。

7月29日には、寮の庭でバーベキューお別れ会を行いました。その中で行われたスイカ割りでは、一発でスイカを真っ二つに割り、まるでサムライのようでした。この2年間で日本の心を体得したのかな?        


     寮長 小舘美彦


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2018年06月20日

創立89周年記念感謝祭と寮長寮母の交代

429日に春風学寮創立89周年記念感謝祭が行われました。多数のOB・関係者が参加し、89周年を祝いました。

同時に、8年にわたって寮長・寮母の重責を担って来られた森山浩二・瑠璃子夫妻が退任され、新たに5月より私ども(小舘美彦・知子)が寮長・寮母に就任いたしました。

すでに数週間を寮で過ごしておりますが、寮生たちはとても親切で協力的、その上勉強熱心で日曜礼拝にもほとんど欠席しません。森山ご夫妻の教育と寮運営がいかに素晴らしいものであったかを、後任者として実感する毎日です。この場を借りてご夫妻の尽力に心より感謝の意を述べさせていただきます。

 ご存知の方も多いと思いますが、私どもは5年前まで登戸学寮というこの寮の姉妹寮の寮長・寮母をしており、その縁でこの寮の寮長・寮母を引き受けることになりました。登戸学寮で学生さんたちと過ごした時間は本当に楽しく充実したもので、その思い出は私どもの生涯の宝物となりました。春風学寮の学生さんたちともそのような時間を過ごせたらと思っております。

 小舘美彦は拓殖大学で特任講師(英語担当)を続けざるを得ず、その仕事と兼務することになります。知子は訪問介護事業所で介護士をしておりましたが、その職を辞して寮母に全力投球することが許されました。再び寮長・寮母の仕事ができますことは、私ども夫婦にはこの上ない喜びであり、このように導いてくださった神様と関係者の皆様に感謝せずにいられません。

 これからも登戸学寮ともども、春風学寮をよろしくお願いします。



                      小舘美彦・知子


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2017年06月28日

春風学寮 卓球食堂オープン (2017年6月22日)

 寮生たちにとって寮生活の最大の楽しみは、食事でしょう。寮母とアルバイトの賄方4人(台所チーム“さわやか”)による愛情こもった美味しい食事は、当学寮の自慢であります。かっては朝食も付いていましたが、現在は夕食だけです。月曜日から土曜日の午後6時から11時までが食事時間で、各自が自由に食べられます。そして、今は月2回、寮生と寮長夫妻が午後7時から一緒に食事をする「夕食会」があります。1年前までは二つのテーブルに4人ずつ向き合う形で座って食事をしていました。そうすると、一つのテーブルの8人は互いに向き合いますが、隣のテーブルの人達には8人が背を向ける形になり、テーブルによっては話題が半減し、時には黙々と食べるだけのような状態がありました。それに気づいた寮生が「二つのテーブルを合わせたら皆向き合って食べれるし、話題も広がるのではないか」と提案をして始めたら、以前とは違い、互いに向き合い話しながら食事をするようになり雰囲気が変わりました。その内、ある寮生がテーブル二つを合わせた食卓を使って卓球をしようと提案をしたことにより、初めは夕食会後、後片付けと讃美歌練習が終わった後、有志が夜11時頃まで卓球を始め、食堂が卓球場に代わりました。それから、日曜日の聖書集会と掃除が終わり、昼食の弁当を食べ終わった後、2〜3時間、卓球の試合をすることが定例化するようになりました。今年度入った寮生の中に、中学時代に卓球をやった者が数人いて、ますます練習と試合が熱を帯び、それぞれ腕を上げているようですし、寮生同士の新たなコミュニケーションの場となり、親しさが増したと言えます。春風学寮の“卓球食堂”が新たな生活の場として、寮生同士の親睦とレクレーションに一役買っています。




(春風学寮寮長 森山浩二)






posted by 春風学寮 at 15:46| 日記