2017年06月28日

春風学寮 卓球食堂オープン (2017年6月22日)

 寮生たちにとって寮生活の最大の楽しみは、食事でしょう。寮母とアルバイトの賄方4人(台所チーム“さわやか”)による愛情こもった美味しい食事は、当学寮の自慢であります。かっては朝食も付いていましたが、現在は夕食だけです。月曜日から土曜日の午後6時から11時までが食事時間で、各自が自由に食べられます。そして、今は月2回、寮生と寮長夫妻が午後7時から一緒に食事をする「夕食会」があります。1年前までは二つのテーブルに4人ずつ向き合う形で座って食事をしていました。そうすると、一つのテーブルの8人は互いに向き合いますが、隣のテーブルの人達には8人が背を向ける形になり、テーブルによっては話題が半減し、時には黙々と食べるだけのような状態がありました。それに気づいた寮生が「二つのテーブルを合わせたら皆向き合って食べれるし、話題も広がるのではないか」と提案をして始めたら、以前とは違い、互いに向き合い話しながら食事をするようになり雰囲気が変わりました。その内、ある寮生がテーブル二つを合わせた食卓を使って卓球をしようと提案をしたことにより、初めは夕食会後、後片付けと讃美歌練習が終わった後、有志が夜11時頃まで卓球を始め、食堂が卓球場に代わりました。それから、日曜日の聖書集会と掃除が終わり、昼食の弁当を食べ終わった後、2〜3時間、卓球の試合をすることが定例化するようになりました。今年度入った寮生の中に、中学時代に卓球をやった者が数人いて、ますます練習と試合が熱を帯び、それぞれ腕を上げているようですし、寮生同士の新たなコミュニケーションの場となり、親しさが増したと言えます。春風学寮の“卓球食堂”が新たな生活の場として、寮生同士の親睦とレクレーションに一役買っています。




(春風学寮寮長 森山浩二)






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春風学寮 卒寮生に祝福あれ!(2017年4月3日)


 3月は卒業の季節。当学寮は2名が大学を卒業しました。一人は韓国人留学生A君。韓国の釜山出身で、高校を卒業した後、日本大学商学部に入学し、アパートでの一人生活の中で3年の時に精神的に不安定になり、私が彼の祖父を知っていた関係で4年生から入寮し、1年留年して卒業できました。帰国したら両親が経営する子供向けの書店の仕事をすることになっていて、学校の勉強以外に、趣味も広く、美術館や本屋さん巡りなどいろいろな所に出かけ、優雅な学生生活を過ごしました。5年間の留学生活がこれからの仕事や人生に役立つことでしょう。


 もう一人は札幌出身で、日本大学文理学部を卒業したB君。人とのコミュニケーションをとるのが苦手で、サークルなどにも入らず、ほとんど寮と大学を自転車で往復する毎日だったのではないかと思います。寮でも自分から他の寮生に語りかけることはまれでした。食事は時間をかけてたくさん食べる方で、入寮の頃は野菜が全く食べられませんでした。しかし、言われたことや当番などはきちんと責任を果たしていましたので、寮生からは「ロボット君」という愛称で呼ばれ、一目置かれていました。そして、4年生になる頃には野菜をすべて食べるようになり、クリスマス祝会の時は自らゲームを考案し司会をして、皆を楽しませてくれました。歴史の卒業論文でも苦労したようですが、就職先に関しては北海道と決めていて、夏休み以後、授業の合間をぬって何度も札幌に帰り就職活動をしましたがうまくいきませんでした。しかし、卒業式直前にようやく決まったと聞き、彼にふさわしい仕事に就く事ができたと私たちも喜び感謝しました。卒業式後、式会場の武道館から寮へ母親とお礼の挨拶に立ち寄ってくれました。二人の卒寮生に祝福あれ!




(春風学寮寮長 森山 浩二)




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春風学寮 アメリカ人留学生、入寮 (2016年10月6日)

 当学寮は定員14名の小さな学生寮ですが、30年前から、寮の創立と関わりの深いアメリカと中国の大学院留学生を奨学生として1名ずつ2年間、寮に住んでもらうという一粒奨学制度があります。中国の留学生は今まで10余名を数え、現在も2人在寮していますが、アメリカ人留学生は10年以上入寮がありませんでした。しかし、今度、アメリカ人留学生のアダム・オディール君が、10月から2年間、留学奨学生として住むことになりました。

彼はUSAのノースカロライナ州グリーンズボロの大学を卒業し、今秋、東京大学大学院工学研究科修士課程に入学し、生物工学を専攻します。彼が日本に留学しようと考えた動機は、大学時代いろいろな国籍・文化を持つ学生たちを通して外国に関心を持ち、日本人の両親を持つアメリカ人女子学生と知り合い、日本に関心を持ったこと。昨年4か月ほど大阪外語大学で日本語を研修。お箸の使い方も上手で、日本の食事も大好き、適応力抜群です。来日後1か月がたちましたが、積極的で、当番や掃除なども協力的で寮生とも仲良くなり、日本語の上達が早いです。日本人寮生の中に英会話のうまい学生がいて、彼は通訳も兼ねつつ会話力アップをめざす機会となり、他の寮生たちも刺激を受けて英会話にチャレンジしようとしていて、とてもいい雰囲気が生まれています。これから、アメリカ、中国、韓国人留学生と日本人学生たちが寮生活を通して互いに国際交流と理解を深め、春風学寮の新たなる1ページを築いて行くことを期待しています。


(春風学寮寮長  森山浩二)

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学寮の主(ぬし)、猫の“稲造”(2016年7月15日)

  春風学寮には、今年推定年齢16歳になる稲造という名前のオス猫がいます。寮長の私や寮生よりも一番長く、寮の主(ぬし)であります。2000年に元寮長の小学生のお嬢さんが、学校の帰りに捨て猫を拾ってきて世話をしているうちに住みつき、時の寮生たちが新渡戸稲造先生の名前の稲造(いなぞう)と付けたということです。体全体は白毛ですが片耳と背中と長い尾の一部分が黒で、両目の周りも黒ですのでパンダ模様ですが精悍な顔つきをしています。言葉がわかる猫ではないかと思われる時がありますが、朝私が机の前に座っていると聖書を読んだり仕事をしていると、膝の上に必ず乗ってきますし、机に上って寝そべったりします。反面、野良猫の気性が残っているのか自由気ままです。少し前まで庭に飛んできた鳥を捕えて食べたり、朝は必ず玄関横の桜の木の根の上で爪をといだりします。また、門柱の上にじっと座って家を守っているのか、入寮生を招いているかのような姿が見られます。最近年をとったせいか歯が抜けたりして少し食欲が落ちてきており、また寂しいのか、今まで以上に寮生に甘えて部屋の前で泣いて抱いてもらう機会が増えたようです。寮のパンフレットの中にも、寮の説明の時にも猫がいること知らせていますし、入寮面接では猫好きか、猫毛アレルギーはないかなど聞きますので、寮生は全員猫好きです。稲造の存在が寮生の癒しにもなっているようです。今年は5人入寮しましたが、皆猫大好きで、現在の寮生たちは優しく、寮生同士楽しく学生生活をしています。私も寮生たちも、猫の稲造が少しでも長生きすることを願い世話をしています。


森山浩二(春風学寮寮長)

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5人の新寮生を迎えて(2016年5月25日)

 大学の新学期が始まって早いもので3か月がたちました。前号の『無教会ニュース』で、3月10日現在、新年度の入寮生が二人と報告いたしました。数的には今までとほぼ同じでしたので胸をなでおろしました。しかし、驚くべきことに三月下旬までに3人が次々に入寮決定し、今年度はなんと新寮生5人が与えられたのです。部屋の数は14ですが、一部屋はアメリカ人留学生用で、いなければゲストルームに充てる予定で、13の部屋がすべて埋まりました。6年前に新寮生が5人入り、部屋が満杯になって以来のことであります。その時は、4人が東京農業大学生と、1人が日本大学生というメンバーでしたが、今回は立教大学文学部、東京大学理科U類、日本大学スポーツ科学部、国士舘大学理工学部、明治大学商学部と大学・専攻がすべて違い、出身地も違うという、多様な学生たちであります。当学寮は13人の中に奨学生として中国の留学生が二人、一人は東京大学農学生命科学研究科博士課程、もう一人は早稲田大学環境エネルギー研究科博士課程、そして、東京大学総合文化研究科博士課程の韓国人留学生がいます(結婚したので、4月30日に退寮)ので、日本人学生は9人(あと一人は韓国人学生)になりました。その中で一年生5人は元気がよく個性豊かで、新たなる風を吹き込んでくれて寮生活が活気づいてきました。上級生もいい刺激を受け始めています。新寮生の特色は、両親の勧めより、自分で決断したところにあり、いづれも猫好きで、寮で16年も住み「主(ぬし)」である猫の稲造が大好きでかわいがってくれる心優しい学生たちであります。「玉石混交」の5人の新寮生が、春風学寮での生活の中で切磋琢磨し、どのような「玉」に成長していくか楽しみに見守っていきたいと思っています。


森山浩二(春風学寮寮長)

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二人だけの読書会(2015年11月15日)

 十年ほど前までは、寮生たち自身の読書会がありましたが、最近の寮生は、大学の授業の本以外はほとんど読まないようです。昨年9月に入寮した東京大学の修士課程で清朝史を研究している韓国人留学生の林慶俊君と私の二人だけの少し変わった「読書会」を、今年1月から、ウイークデイの夜、約2〜30分ほど行っています。テキストは『矢内原忠雄全集』17巻です。彼は来日2年目で、日常会話は不自由ありませんが、ゼミでの漢文資料や日本語の漢字の読み方などが難しいとの悩みを相談され、又、彼の家庭はカトリックではありますが、来日して内村鑑三の無教会などにも興味を持っているため、17巻が2冊ありましたので選びました。彼がひと月分の短文を一篇ずつ読み、間違いがあったら直し、言葉の意味がわからなかったら、時には私が韓国語をまじえて説明するという形で進めます。日本語の「読み方勉強会」と言った方がいいかもしれません。そして、矢内原先生が書かれた文章の意味や信仰者として言わんとすることを説明したり、逆に彼の方から質問が出てそれに答えたり、日本と韓国の文化や歴史、信仰の違いなどの対話になることがあります。また、言葉の使い方や文法に関する鋭い質問などもあって、直ぐには答えられないこともあり、私自身が学び考えさせられることが多いです。彼と私にとってはとても楽しみな時間でありますが、寮長としては、寮生たちが韓国や中国の留学生たちと積極的に対話し、いろいろ話し学び合えればと願っていますが・・・


森山浩二(春風学寮寮長)

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或る日曜日集会のお話(2015年6月28日)

 6月28日(日)の聖書集会は、卒寮生であり、現在、上智大学外国語学部ドイツ語学科でドイツ語と国際関係論を教えておられる40代前半の新進気鋭の教授である木村護郎さん。聖書講義のテキストはイザヤ書2章1〜5節で、「終わりの日の平和」と題して約1時間のお話。まず、イザヤ書2章の歴史的背景を説明、そして1節ずつ解説され、4節の有名な言葉が、ニューヨークの国連ビルの前のプレートに掲げられている事、平和についての理想であるが、現実を見る視点を与えてくれることの具体例として、1980年代から21世紀の現在までの国際政治の歴史と事件にふれ、人間の力では「平和」は絶対に来ない。しかし、絶望でなく希望がある。5節の「主の光の中を歩もう」とあるその光こそ、ルカ福音書1章78〜79節を引用して、イエスであることを語られる。そして、このイザヤ書の理想が現実化されたものが、日本国憲法の9条である。非現実的に見えるが、しかし、究極の理想が究極の現実であり、現代世界の中で光を放っている例として、中村哲『アフガニスタンで考える』と伊勢崎賢治『国際貢献のウソ』の著者それぞれの活動に触れ、9条の真の意味の「積極的平和主義」の威力を語られる。2700年前の預言者イザヤの言葉が、今の日本・世界に根源的な解決を示している事を教えて下さり、あらためて聖書のすごさを学ぶことができました。集会を閉じ、寮生が一言ずつ感想と質問を述べ、講師がコメントをして終わりました。


森山浩二(春風学寮寮長)

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当番のある学生寮(2015年5月16日)

 当学寮は創立の目的の一つが、「学生達が自由と自治の精神の下に楽しい有意義な学生生活をおくること」であります。そのために、自分が食べた食器の後片付けを行うのは当然ですが、その外に当番の仕事があります。月曜から土曜日まで、各自の担当曜日を決め、その日の仕事をします。主に仕事は三つあります。一つはゴミ出しに関するもので、世田谷区の指示に従い、朝、月曜日は、奇数・偶数日によって燃えない危険ごみとペットボトル。水曜日は燃えるごみ。木曜日は資源ごみ。土曜日は燃えるごみ出しがあります。これらのごみは2階の寮生が出した物を責任を持って処理11時過するのであります。当番として全員が行う仕事として、お昼前までに前日の当番が入れていた乾燥機から食器籠を出し、それぞれの棚に食器を戻して置く。夜ぎて食事時間が終わると、残ったご飯や汁ものの後片付けと釜や鍋を洗い、食べてない人のおかず類を冷蔵庫にしまう。そして、各人が洗って籠に置いてある食器類を乾燥機に入れてタイマースイッチを入れて終わる。それから、日曜日の朝、寮長夫妻と全員が食事をしますが、後片付けは寮生全員で行います。また、日曜日午前の聖書集会が終わると、全員で1階のホール。食堂、トイレ・シャワー室、廊下・玄関などの公用部分と、2階の寮生の生活空間である洗面所・トイレ・小台所、談話室、廊下・階段など分担して掃除を行います。ですから、外部から来たお客様を寮案内すると異口同音に「男子寮ではないようにきれいですね」と感想を述べられます。 このような慣習は創立以来先輩から引き継がれて来たもので、生活体験の少ない寮生が、社会人になって一人で生活するための準備として大切にしている良き伝統であります。


森山浩二(春風学寮寮長)

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卒寮生送別会(2015年3月15日)

 2月24日(火)今年度最後の夕食会と卒寮生送別会を併せてしました。この日の夕食は恒例の「すき焼き」でした。楽しく美味しい食事に満足し、皆で後片付けを済ませた後、隣のホールでお茶とお菓子による2人の卒寮生の「送別会」を行いました。プログラムは、先ず、在寮生が卒寮生に対して一言ずつ述べ、次に2人が「卒寮に当たって」と題して話し、寮母・寮長の送る言葉、寮母から二人にネクタイのプレゼント、寮長のお祈り。最後に記念撮影。一人は中国人留学生、政策大学院大学の博士課程で近世日本文学を専攻し、博士号の学位を習得し、中国の大学で教鞭をとる予定です。彼は内モンゴル出身で、在寮期間は僅か2年間でしたが、30代半ばということもあり、学寮の兄貴という感じで寮生からは親しまれていました。もう一人は、福岡県出身の東京農業大学生です。彼は6年間かけて卒業することになりました。家庭の経済的事情の変化もあり、4年生になってアルバイトを二つも掛け持ち(一つは2日に一回でしたが夜中までのアルバイト)するような生活をしたため、授業を休んだり、卒論研究がうまくいかず留年しました。睡眠も不規則でよく身体を壊さなかったと思います。それでも、日曜日の聖書集会は休まず、終わった後の掃除も率先してやる頑張り屋さんで、よく後輩を指導してくれました。就職は帰郷して地元でするそうです。彼にとっては本当に苦労の多い学生生活であったと思います。卒寮するに当たり、春風学寮をこよなく愛し、経堂という場所が便利で住みやすかったとしみじみ語っていました。この経験が必ずやこれからの人生において生かされる事でしょう。


森山浩二(春風学寮寮長)


posted by 春風学寮 at 14:59| 日記

聖書集会での「感話」について(2014年6月14日)

 学寮の一番大切なこととして、日曜日午前の聖書集会があります。全員参加の朝食が終わって皆で片付けをした後、9時から10時半までホールで行います。この集会で、聖書講話の前に必ず一人の寮生による「感話」があります。自分が考えたことや感じたこと、読んだ本についての感想など様々ですが、他の寮生の前でスピーチします。4月から始まり一巡しました。その感話の内容をいくつか挙げてみます。(1)今年度最初の感話は2年生で、1年間の反省と新しい学年での計画と決意表明。(2)渋谷で見たホームレスについて考えたこと。(3)昨年履修した「文化人類学」で学んだ中で、時間とお金をめぐる問題について考えたこと。(4)中国の内モンゴル出身の留学生は、モンゴル民族の伝統行事であるダムについて話し、そこで行われるモンゴル相撲と日本の大相撲の比較について。(5)TXニュースを見て考えたこととして、日本の人口減少と労働者の問題移民政策について。(6)「秋葉原無差別殺傷事件」から6年、犯人の弟が自殺したが、彼が残した日記の内容をインターネットで知り、事件後の加害者の家族の悲劇が続き、罪の連鎖の拡大について考えさせられたこと。(7)東日本大震災後に発売禁止になったある二つのTXゲームについて考えたこと、など多岐にわたっています。大体は5分前後ですが、中には10分から15分ぐらい話す者もいます。学年が上がるにつれて感話の内容も充実し、互いに学び影響しあい、それぞれ成長している姿を知ることができます。これからの社会では、いろいろな機会に人の前で自分の考えをきちんと話すことが求められますが、この「感話」がその訓練の場になっていると言えます。春風学寮での寮生活を勧める点の一つであります。


森山浩二(春風学寮寮長)

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2014年03月10日

久しぶりの秋の遠足

 春風学寮の行事の一つとして、寮生同士の親睦を図る目的で、遠足や旅行などを行うことがあります。私が寮長になって4年目になりますが、残念ながら今まで一度も実施できませんでした。全員で行こうとすると、行く場所や日程が合わず、結局お流れになってきていました。しかし、今年は行ける人だけということに割り切り、11月23日の勤労感謝の日に、近場で秋の紅葉が美しい所との希望で、調布市の深大寺に行きました。当日はよく晴れたすがすがしい秋晴れで、絶好の遠足日和でした。小田急線・井の頭線・京王線に乗り継ぎ、布田駅で下車、駅からゆっくり歩き互いにおしゃべりしながら約30分、目的の深大寺に到着。寺の境内は思ったより小さく、多くの紅葉見学とお参り客であふれていました。境内の紅葉はとてもきれいで、特に中国人留学生たちは感嘆の声をあげながら写真を何枚も撮っていました。そして、門前には歴史を感じさせる蕎麦屋が軒を連ねてあり、その中の一軒の蕎麦屋に入り、それぞれ食べたい品を注文し、名物の深大寺そばを美味しく食べました。その後、近くの神代植物園に入り、さまざまな植物を鑑賞し秋を満喫しました。

 短い一日遠足でしたが、寮生活の中で普段はゆっくり話せない寮生同士、青空と美しい自然の中で、お互いにいろいろ話ができ、親睦と交流ができたことに参加者は心から満足しました。私達寮長夫婦も、若い寮生たちと年の差を忘れて、若返った気分にさせてもらいました。来年度は、少なくとも春と秋2回は遠足をやりたいとの希望が出ましたので、寮生と相談しながら、都内の名所探訪の遠足を実施しようと思っています。

                          (春風学寮寮長・森山浩二) 
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2013年12月24日

「学びあう学寮」をめざして

 春風学寮は公益財団法人として、寝食を提供する学生寮であるだけでなく、教育事業を目的とした学寮でもあります。その一番の柱が、日曜日午前9時から10時半まで行う、内村鑑三先生の無教会信仰を継承するキリスト教の聖書集会であります。寮生は全員出席することになっています。人間の生き方を見つめる機会として、古典中の古典である「聖書」を通しキリスト教信仰について学びます。その他に、読書会や講演会があります。最近では、どうしてもアルバイトしなければならない寮生も多く、共に集まって学ぶ時間が取れないという状況ですが、寮生として必ず読むべき本が、内村鑑三『後世の最大遺物』(岩波文庫)で、新寮生を中心とする読書会を行います。今年度は、この本に収められている「デンマルク国の話」も読み、7月に、早稲田大学の村井誠人先生をお呼びして、「『デンマルク国の話』をめぐって―我が国の海外事情の受容とは如何に」と題して、講演会を行いました。内村鑑三の「デンマルク国の話」が無教会関係者だけでなく、広く国民のデンマーク像に大きな影響を及ぼしたと言われますが、外国の文化理解に関する受容の仕方の問題点など学びました。

 そして、10月末には、学寮ホールで月1回行われている「現代社会学習会」との共催で、長い間日本史を教えられ、恵泉女学園中学・高校と愛真高校校長をされた風間文子先生に「映画『終戦のエンペラー』の時代」と題して、敗戦後のGHQ占領時代の歴史について学ぶ時を予定しています。「改憲」が叫ばれる今、寮生たちが、歴史をもう一度きちんと学び考える機会となればと願っています。これからもできれば読書会の回数も増やし、また、卒寮生などにも来ていただき、話を聞く会なども開こうと考えています。

(寮長 森山浩二)
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2013年08月08日

3人の中国人留学生と共に生活

 春風学寮の特色の一つが、定員14名という小規模の学生寮でありながら、学寮が歴史的に縁の深いアメリカと中国の大学院の留学生を1人ずつ入寮させる制度が、20年前からあると言う点です。法人の中に「一粒奨学基金」が設置されていて奨学金を支給し、「春風学寮スカラー」として一緒に住んでもらうことになっています。ただ、ここ6年ほどアメリカの留学生は応募がありません。一応期間は2ヵ年が原則です。A君は香港出身の東大博士課程5年生、現在博士論文の最後の段階で、今年8月で退寮予定です。そこで、次の奨学生募集をしたところ、2名応募があり、B君は研究総合大学院大学文化科学研究博士課程5年生、内モンゴル出身で江戸時代の歌人の研究。C君は一橋大学大学院博士課程4年生、広東省出身で近代日本文学者研究、いずれも優秀で甲乙つけ難く、結局2人とも合格としました。今年は日本人入寮者が少なく、部屋が空いたので、特例としてB君は4月から、C君は5月から入寮し、3人の中国人留学生と生活することになりました。いずれも30代で日本人寮生と年齢の差がありますし研究中心の生活ですが、三者三様の性格で根は真面目、寮生活の様々な活動においても積極的・協力的に関わり、日本人寮生とも親しく交わろうとして良い刺激と影響を与えてくれています。

 尖閣諸島をめぐって日中の国家関係は厳しい状況にありますし、日本人の間で嫌中感情が広がりつつある中で、具体的な寮生活を通してお互いの国々を理解し交流し合う場に春風学寮がなっていることを実感します。21世紀、グローバル化が進む現代社会で、貴重な存在になれる事を願っています。

                        (春風学寮 寮長 森山浩二)
posted by 春風学寮 at 13:42| 日記

2013年07月20日

奨学留学生(春風学寮スカラー)の公募

春風学寮では学寮に入寮する奨学留学生1名を募集しております。キリスト教精神を理解し、学寮において他の在寮生との共同生活を希望される方(アメリカ合衆国籍の男子大学院生)。詳しくは添付資料をご覧ください。  春風学寮寮長 森山浩二



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Application_Form(願書・English)
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2013年04月02日

卒業生を送る

 毎年この季節になると卒寮生会について述べてきましたが、今回は少し角度を変えて、今春卒寮する一人のA君について報告します。

 彼は南会津出身の東京農業大学生で、小さい頃からアトピー性皮膚炎がありましたが、寮から大学が近く、夏などは授業の合間に寮に戻って一日に何度もシャワーができたのは、とても助かったようです。寮生活の中で徐々に積極的になっていき、特に、第二外国語として中国語を選択しましたが、2年生の時、当学寮の寮生であった中国人留学生を通して、他の寮生と一緒に中国語会話を習い、寮のクリスマス祝会では、簡単な中国語での寸劇をしました。そして、3年生の夏休みに約3週間、中国の北京で語学研修をしました。大学の授業は1・2年次にできるだけ多くの科目を履修し、就職は早くから公務員にしぼり、大学が主催する公務員対策講座を何回か受講するなど受験対策をしていました。勿論、卒論研究も早くから進めていましたので、年が明けて提出直前インフルエンザに罹りましたが、無事締め切りに間に合いました。4年生になると4月から7月まで公務員試験などを結構受験し、いくつか合格しましたが、結局、故郷の福島県庁に就職することになりました。彼は土壌改良が専門でしたので、津波で荒れた土壌や原発事故の影響を受けた土地の再生など、福島の復興に寄与したいとの決意があったようです。

 真面目な性格でしたが勉強だけというのではなく、アルバイトや自転車の遠出など遊びも適度にやり、ボランティア活動も何度かして学寮内外での友人もでき、「充実した4年間であった」と語るのを聞き、寮長としてはとても嬉しいでした。彼の前途に神様の守りがあらんことを祈り送り出しました。
posted by 春風学寮 at 14:00| 日記

2012年10月10日

天高く 馬肥ゆる秋

  酷暑の夏も終わり、季節は確実に変わり、「天高く 馬肥ゆる秋」がやって来ました。そして、長い夏休みも終わり、9月下旬から、各大学の2学期も始まりました。今年の夏休みは昨年までとは違い、大部分の寮生がアルバイトと就職活動などの理由で帰省せず、寮で過ごしました。夏休み期間は1カ月の休食期間であるため毎日の食事が大変だったようで、夕食が始まるのを心待ちにしていたようでした。
 当学寮の食事は夕食のみですが、寮母が1カ月のメニュー案を作り、月一度、下旬頃に3人の賄いのアルバイトの方と献立会議をもって話し合いで決め、それに基づいて週2日ずつ交代で食事を作ってもらっています。3人とも50代・60代の家庭の主婦で料理の得意な方々で、寮生たちのために、健康のことを考え、栄養のバランスや食材の安心度に気を配りながら、ボリュウムたっぷりのおいしい食事を作って下さっています。最近の寮生は体重や体脂肪など気にしますので、季節の野菜を多くとり運動することも勧めながら、食事に関する話を理論的に説明し納得して食べてもらっています。
 そして、年に2回、前期と後期の最初の夕食会に、賄いの方々と寮生、私たち夫婦が共に食事をする時をもっています。寮生は、自分たちが食べる夕食をどのような方が作って下さっているのか、また、賄いの方々は、どんな寮生が食べてくれているのか、互いを知る機会となっています。
 このように、食事を作って下さる寮母・賄いの方々は、寮生たちが美味しく食べ、健康で充実した学生生活を送れるよう願って、愛情込めて働いて下さっています。寮長としては、このようなスタッフが与えられていることに感謝するとともに、春風学寮の食事は家庭的で、寮生たちにとっては楽しみであり、また満足していると自負しています。
                            (寮長 森山浩二)
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2012年04月30日

春風学寮祭の楽しい一日

 当学寮にとって最大の行事である“春風学寮祭”が、4月29日(日)に行われました。
 日曜日の礼拝と重なったために出席者が昨年に比べると少ないでしたが、北は北海道の札幌から西は神戸など、遠くより近くより集まってくださり、83回目の寮祭を行うことができました。
 第T部は午前10時から感謝祭礼拝。二人の寮生による感話。そして、二人の卒寮生による講演が行われました。一人は40代で、北海道大学大学院公共政策学・連携研究部教授で日本政治思想史が専門の真壁仁先輩が、「Go where no one else will go」と題して、二つの課題、地域と職場の問題にキリスト者としてどう関わっているか。現在までとこれからの研究上の取り組みの課題について語ってくださった。
 もう一人は60代で、東京工業大学大学院生命理工学研究科教授、ウニやナマコの研究が専門で、『ゾウの時間 ネズミの時間』(中公新書)の著者・本川達雄先輩が、「コンピューター時代の教育」と題し、パワーポイントを使って、現代のコンピューター社会における時間の考え方、教育の在り方への深い問いかけをされ、聴衆一同、知的興味を喚起させられた講演でした。寮生たちもこのような素晴らしい先輩方が住んだ学寮の一人であることに誇りを持ったのではないでしょうか。
 第U部は昼食をしながらの感話会。人数が少なかったために、出席者全員がそれぞれの近況報告や思いを述べられ、とても楽しい親睦の時となりました。
 毎年のことですが、寮生はスーツ姿で、二つの司会をはじめ受付などの役割を皆で分担し、会場づくりや後片付けなど協力して働いてくれました。春風学寮の良き伝統であり、社会人になるための貴重な体験の機会で、寮生が頼もしく見える一日でした。             
                              (寮長・森山浩二)
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2011年12月23日

2011年のクリスマス会終わる

12月17日(土)の午後6時から9時半まで、学寮関係者と寮生合わせて約40名の出席のもとに、恒例の春風学寮クリスマス会を行った。第一部は礼拝で、クリスマス講話として、福島県郡山市で産婦人科の医者をしつつ、最近、『放射性物質から身を守る食事法』(河出書房新社)を出された富永国比古さんに「被造物の呻き 神の痛み」と題して、福島に住む者としての厳しい現実と苦しみを語っていただいた。第二部は“祝会”で、賄の方々が腕によりをかけて作ってくださったごちそうをビュッフェスタイルで食べて歓談の後、余興に入り、近所に住むアメリカ人教師夫妻のドゥエット「アメイジング・グレイス」、音楽の道に進もうとしている寮生の演奏、寮生全員による寸劇「どらえもん クリスマス 春風修正版」、そして最後はお楽しみのクリスマスプレゼント交換会、讃美歌109番「きよしこの夜」を歌い、楽しい夜のひと時を過ごしました。 寮長
posted by 春風学寮 at 15:21| 日記

2011年11月30日

春風学寮    充実の秋を迎えて

秋を迎え、大学も授業が始まり、朝鮮族中国人留学生は、博士論文を書きあげ、寮での3年間に別れを告げて、9月末に帰国した。残った13名の寮生と共に、10月2日、後半最初の聖書集会が始まり、全員に「夏休み中に体験したこと」を一言ずつ語ってもらった。約2カ月にわたる長い夏休みをどう過ごすかは、普段学校生活に縛られて生活せざるを得ない学生にとって、自分で自由に使える時であり、何ごとかができる時でもある。
昨年までと違って各部屋にエアコンが入ったこともあり、夏休み中に全員帰省させるべき理由もなくなったため、寮生の大半はサークル・就職活動やアルバイトなどの理由で帰省せず、ほとんど寮で過ごしていた。そのような中で、山中湖で行われた夏の中高生聖書講座のサブスタッフとして参加し、聖書の学びを高校生たちとした者や、「日韓青年友和の会」の“韓国交流の旅”に参加し、江華島から肉眼で北朝鮮の村を眺め、名所旧跡を見学して学校で学んだ事を体験的に知れたこと、韓国の大学生の友達ができ、もっと自分の意思を伝えられるために、語学を学ばねばと思わされたことなどを熱く語った者。中国語の会話を少しでも上達させようと、念願の北京の大学へ3週間ほど研修旅行に参加した者。東北の実家に帰省し、夏休みの大半を被災地へ行ってボランティア活動した者など、それぞれ貴重な体験をして成長の一端を見せてくれた。
                     (春風学寮・寮長 森山 浩二)
posted by 春風学寮 at 18:58| 日記