寮生たちにとって寮生活の最大の楽しみは、食事でしょう。寮母とアルバイトの賄方4人(台所チーム“さわやか”)による愛情こもった美味しい食事は、当学寮の自慢であります。かっては朝食も付いていましたが、現在は夕食だけです。月曜日から土曜日の午後6時から11時までが食事時間で、各自が自由に食べられます。そして、今は月2回、寮生と寮長夫妻が午後7時から一緒に食事をする「夕食会」があります。1年前までは二つのテーブルに4人ずつ向き合う形で座って食事をしていました。そうすると、一つのテーブルの8人は互いに向き合いますが、隣のテーブルの人達には8人が背を向ける形になり、テーブルによっては話題が半減し、時には黙々と食べるだけのような状態がありました。それに気づいた寮生が「二つのテーブルを合わせたら皆向き合って食べれるし、話題も広がるのではないか」と提案をして始めたら、以前とは違い、互いに向き合い話しながら食事をするようになり雰囲気が変わりました。その内、ある寮生がテーブル二つを合わせた食卓を使って卓球をしようと提案をしたことにより、初めは夕食会後、後片付けと讃美歌練習が終わった後、有志が夜11時頃まで卓球を始め、食堂が卓球場に代わりました。それから、日曜日の聖書集会と掃除が終わり、昼食の弁当を食べ終わった後、2〜3時間、卓球の試合をすることが定例化するようになりました。今年度入った寮生の中に、中学時代に卓球をやった者が数人いて、ますます練習と試合が熱を帯び、それぞれ腕を上げているようですし、寮生同士の新たなコミュニケーションの場となり、親しさが増したと言えます。春風学寮の“卓球食堂”が新たな生活の場として、寮生同士の親睦とレクレーションに一役買っています。
(春風学寮寮長 森山浩二)