2017年06月28日

二人だけの読書会(2015年11月15日)

 十年ほど前までは、寮生たち自身の読書会がありましたが、最近の寮生は、大学の授業の本以外はほとんど読まないようです。昨年9月に入寮した東京大学の修士課程で清朝史を研究している韓国人留学生の林慶俊君と私の二人だけの少し変わった「読書会」を、今年1月から、ウイークデイの夜、約2〜30分ほど行っています。テキストは『矢内原忠雄全集』17巻です。彼は来日2年目で、日常会話は不自由ありませんが、ゼミでの漢文資料や日本語の漢字の読み方などが難しいとの悩みを相談され、又、彼の家庭はカトリックではありますが、来日して内村鑑三の無教会などにも興味を持っているため、17巻が2冊ありましたので選びました。彼がひと月分の短文を一篇ずつ読み、間違いがあったら直し、言葉の意味がわからなかったら、時には私が韓国語をまじえて説明するという形で進めます。日本語の「読み方勉強会」と言った方がいいかもしれません。そして、矢内原先生が書かれた文章の意味や信仰者として言わんとすることを説明したり、逆に彼の方から質問が出てそれに答えたり、日本と韓国の文化や歴史、信仰の違いなどの対話になることがあります。また、言葉の使い方や文法に関する鋭い質問などもあって、直ぐには答えられないこともあり、私自身が学び考えさせられることが多いです。彼と私にとってはとても楽しみな時間でありますが、寮長としては、寮生たちが韓国や中国の留学生たちと積極的に対話し、いろいろ話し学び合えればと願っていますが・・・


森山浩二(春風学寮寮長)

posted by 春風学寮 at 15:04| 日記