2017年06月28日

或る日曜日集会のお話(2015年6月28日)

 6月28日(日)の聖書集会は、卒寮生であり、現在、上智大学外国語学部ドイツ語学科でドイツ語と国際関係論を教えておられる40代前半の新進気鋭の教授である木村護郎さん。聖書講義のテキストはイザヤ書2章1〜5節で、「終わりの日の平和」と題して約1時間のお話。まず、イザヤ書2章の歴史的背景を説明、そして1節ずつ解説され、4節の有名な言葉が、ニューヨークの国連ビルの前のプレートに掲げられている事、平和についての理想であるが、現実を見る視点を与えてくれることの具体例として、1980年代から21世紀の現在までの国際政治の歴史と事件にふれ、人間の力では「平和」は絶対に来ない。しかし、絶望でなく希望がある。5節の「主の光の中を歩もう」とあるその光こそ、ルカ福音書1章78〜79節を引用して、イエスであることを語られる。そして、このイザヤ書の理想が現実化されたものが、日本国憲法の9条である。非現実的に見えるが、しかし、究極の理想が究極の現実であり、現代世界の中で光を放っている例として、中村哲『アフガニスタンで考える』と伊勢崎賢治『国際貢献のウソ』の著者それぞれの活動に触れ、9条の真の意味の「積極的平和主義」の威力を語られる。2700年前の預言者イザヤの言葉が、今の日本・世界に根源的な解決を示している事を教えて下さり、あらためて聖書のすごさを学ぶことができました。集会を閉じ、寮生が一言ずつ感想と質問を述べ、講師がコメントをして終わりました。


森山浩二(春風学寮寮長)

posted by 春風学寮 at 15:02| 日記