9月12日(日)、寮の活動が本格的に始まった。その開始を象徴するかのように、寮の有志が春風農園を造った。高々二坪ほどの菜園を農園とは、いささか大げさだが、そこには秋の新しい出発に対する大きな期待が込められていよう。
これを機に、春から夏にかけての菜園の収穫を報告しよう。ゴーヤ39本(プランター苗4本から)、キュウリ21本(プランター苗2本から)、ミニトマト110個(菜園苗1本から)、イエロートマト94個(菜園苗1本から)、トマト34個(菜園苗3本から)。以上は成功した例。他方以下は失敗した例。ピーマン14個(菜園苗3本から)、ナス6本(プランター苗2本から)、米ナス2個(プランター苗1本から)。
この成否を分けたものは何か。作物の背の高さであろう。寮は基本的に日当たりが悪い。木が多く茂っているからだ。そのような中でもゴーヤやキュウリやトマトが成功したのは、これらの背が高く、日差しを多く浴びることができたからである。他方ナスやピーマンの背は高くない。それゆえに日差しを多く浴びることができず、多くの収穫をもたらせなかったのである。
人間も同じである。太陽の方を向いて背を伸ばしていけば、たとえ日当たりの悪いところにいようともたくさんの実をもたらすことができる。しかし、太陽の方を向いて背を伸ばしていくことができないならば、日陰に負けて収穫も少なくなってしまう。幸い人間は、野菜と違って、意志次第で太陽に向かって背を伸ばしていくことができる。寮生にはぜひとも太陽に向かってぐんぐんと背を伸ばし、太陽の光をいっぱいに浴びてほしい。
人間にとっての太陽とは何か。もちろん真理であり、神であり、神を体現するイエス・キリストである。
2021年9月19日(日)寮長 小舘美彦
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