2013年12月24日

「学びあう学寮」をめざして

 春風学寮は公益財団法人として、寝食を提供する学生寮であるだけでなく、教育事業を目的とした学寮でもあります。その一番の柱が、日曜日午前9時から10時半まで行う、内村鑑三先生の無教会信仰を継承するキリスト教の聖書集会であります。寮生は全員出席することになっています。人間の生き方を見つめる機会として、古典中の古典である「聖書」を通しキリスト教信仰について学びます。その他に、読書会や講演会があります。最近では、どうしてもアルバイトしなければならない寮生も多く、共に集まって学ぶ時間が取れないという状況ですが、寮生として必ず読むべき本が、内村鑑三『後世の最大遺物』(岩波文庫)で、新寮生を中心とする読書会を行います。今年度は、この本に収められている「デンマルク国の話」も読み、7月に、早稲田大学の村井誠人先生をお呼びして、「『デンマルク国の話』をめぐって―我が国の海外事情の受容とは如何に」と題して、講演会を行いました。内村鑑三の「デンマルク国の話」が無教会関係者だけでなく、広く国民のデンマーク像に大きな影響を及ぼしたと言われますが、外国の文化理解に関する受容の仕方の問題点など学びました。

 そして、10月末には、学寮ホールで月1回行われている「現代社会学習会」との共催で、長い間日本史を教えられ、恵泉女学園中学・高校と愛真高校校長をされた風間文子先生に「映画『終戦のエンペラー』の時代」と題して、敗戦後のGHQ占領時代の歴史について学ぶ時を予定しています。「改憲」が叫ばれる今、寮生たちが、歴史をもう一度きちんと学び考える機会となればと願っています。これからもできれば読書会の回数も増やし、また、卒寮生などにも来ていただき、話を聞く会なども開こうと考えています。

(寮長 森山浩二)
posted by 春風学寮 at 16:33| 日記