2013年08月08日

3人の中国人留学生と共に生活

 春風学寮の特色の一つが、定員14名という小規模の学生寮でありながら、学寮が歴史的に縁の深いアメリカと中国の大学院の留学生を1人ずつ入寮させる制度が、20年前からあると言う点です。法人の中に「一粒奨学基金」が設置されていて奨学金を支給し、「春風学寮スカラー」として一緒に住んでもらうことになっています。ただ、ここ6年ほどアメリカの留学生は応募がありません。一応期間は2ヵ年が原則です。A君は香港出身の東大博士課程5年生、現在博士論文の最後の段階で、今年8月で退寮予定です。そこで、次の奨学生募集をしたところ、2名応募があり、B君は研究総合大学院大学文化科学研究博士課程5年生、内モンゴル出身で江戸時代の歌人の研究。C君は一橋大学大学院博士課程4年生、広東省出身で近代日本文学者研究、いずれも優秀で甲乙つけ難く、結局2人とも合格としました。今年は日本人入寮者が少なく、部屋が空いたので、特例としてB君は4月から、C君は5月から入寮し、3人の中国人留学生と生活することになりました。いずれも30代で日本人寮生と年齢の差がありますし研究中心の生活ですが、三者三様の性格で根は真面目、寮生活の様々な活動においても積極的・協力的に関わり、日本人寮生とも親しく交わろうとして良い刺激と影響を与えてくれています。

 尖閣諸島をめぐって日中の国家関係は厳しい状況にありますし、日本人の間で嫌中感情が広がりつつある中で、具体的な寮生活を通してお互いの国々を理解し交流し合う場に春風学寮がなっていることを実感します。21世紀、グローバル化が進む現代社会で、貴重な存在になれる事を願っています。

                        (春風学寮 寮長 森山浩二)
posted by 春風学寮 at 13:42| 日記