2021年01月05日

「クリスマス会2020」

 19日土曜日にはクリスマス会を開催した。といっても、コロナ禍なので招待客は一切呼ばず、寮に残っている寮生と寮長夫妻だけで行った。総勢わずか11名。寮史上特筆に値する少なさだ。しかし、参加者が少ないからといって内容が低下するわけではない。それどころか、少ないところにこそ神様の応援がある。事実、礼拝はとても清らかなものとなり(聖書講話参照)、その後の祝会や食事会はとても心のこもった、楽しいものとなった。

 寮長夫妻は「マリアとヨセフ」と題するクリスマス・コントを行い、寮生たちはサンタクロースに扮してバレエを踊った。新しく入った寮生がバレエ団の一員なので、彼の指導によって可能となったのだ。また、それぞれが自分の過去に基づいて作問したパーソナル・クイズを行い、楽しみながら互いの理解を深め合うことができた。料理は、寮母が一人で作ったが、張り切ってたくさん作りすぎ、食べきれなかった。プレゼント交換では、農大生の一人が農大生協から食べられる虫を買ってきてプレゼントにしたので、大騒ぎになった。

 というわけで、互いとキリストをより身近に感じられる、一味違ったクリスマスであった。


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「寮母が張り切って二回クリスマス料理を作りました。」

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「急きょ結成されたサンタクロース・バレエ団」

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2020年10月26日

「驚くべき新寮生」

 最近、新たな若者が寮に加わった。学年の途中で入寮するのは異例なことであるが、それよりも異例なのは彼の年齢である。彼はなんと15才(高校一年生)なのだ!

 春風学寮は本来大学生や大学院生のための寮だから、高校生の入寮を認めない。だから、入寮を申し込んできたときには諦めるよう伝えたのだが、それでも彼はぜひこの寮に入りたいと思っており、駄目もとでと必要書類(履歴書、志望動機、精神的自伝)を送ってきた。それらに目を通して私はびっくりした。とても15才の高校生が書いた文とは思われなかったからだ。これなら大学院生たちとも十分暮らしていける。そう思った私は何としても彼を入寮させたくなり、選考委員の理事たちにそれらの書類を転送し、審査してくれるようお願いした。すると理事たちも私と同意見で、面接してみて、本当に書類の通りの人物であるなら特例を認め、入寮させようということに決まった。

 果たして面接してみると、彼は本当に書類通りの人物であった。どのような質問にも落ち着いて回答し、その回答はどれも大学生レベルの回答であった。こうして彼は、学年の途中から入寮することになったのである。

 ルールは確かに大切である。しかしルールに縛られてばかりいると本当に大切なものを見失う。本当に大切なものとは、ルールの背後にある精神なのである。ルールの枠を超えて入寮を希望し、見事入寮を果たしたこの高校生は、この大切な真理に改めて目を向けさせてくれた。春風学寮を代表して感謝の意を伝えたい。


posted by 春風学寮 at 10:30| 日記

2020年06月16日

「コロナ禍で現れた春風学寮の圧倒的強み」

「コロナウィルスで寮はさぞかしたいへんでしょう」とねぎらって下さる方が多い。確かにたいへんである。しかし、対策をきちんと立て、それを実行していくならば、さしてたいへんではない。いやそれどころか、コロナ禍のもとにあればこそ、学生寮の圧倒的強みが現れてくる。その強みとは何か。

 先ずあげられるのは、ストレスの少なさである。寮は一人暮らしのアパートよりも断然広い。だから運動したり、楽器を演奏したりするところがたくさんある。加えて寮内には、話ができる相手がたくさんいる。三蜜を避けさえすれば、いくらでも交流を楽しめる。いや、交流は深まるとさえ言ってよい。

 次にあげるべきは、オンライン授業の助け合いである。オンライン授業ではたくさんの課題が出る。その課題をこなすのは容易ではない。加えて最近の若者の中には、パソコンを苦手とする者が多い。通信のほとんどをスマホに頼るからだ。そのような学生にとってオンライン授業は、鬼門である。ところが寮にいると、これらの困難を乗り越えることができる。他の寮生と協力することができるからだ。特に大学について何も知らない一年生にとっては、寮の先輩たちの助けは、途方もなく頼もしい。そういう助けのない一人暮らしの一年生たちは、一体どうなってしまっているのだろうか。

 しかし何と言っても、最高なのは寮費の減免であろう。春風学寮は金儲けのためにやっている寮ではないので、経済的に困っている学生に対しては寮費を減免することができる。この姿勢のお陰で寮生たちはコロナの経済的打撃をあまり受けないですむ。

 恐らく春風学寮は、人が想像するよりもはるかに災難に強い。弱そうなところに強みがあるのである。

posted by 春風学寮 at 09:54| 日記

2020年06月01日

「誕生日のケーキ」

  先日、寮生の一人が誕生日をむかえたので、ささやかなバースデイパーティを開いた。そのときに、他の寮生の一人が彼のためにイチゴケーキとチョコレートケーキを作った。このこと自体驚くべきことだが、本当に驚くべきことはこの後に起こった。予定では、夜の8時に出来上がるはずだったケーキが何時になっても出来上がらない。いったい何が起こったのか。一時間、二時間待っても出来上がらない。かと言って、サプライズだから二階のキッチンに手伝いに行くわけにもいかない。そもそも手伝いに行っても他の寮生にはケーキの作り方などわからない。だから、みんなはひたすら待った。卓球をしたり、欅坂のライブ配信を聞いたりしてひたすら待った。中にはホールで寝転ぶ者もいた。こうして実に3時間半後、夜の11時半にケーキは出来上がった。ケーキを作った彼は申し訳なさそうにケーキを持って、入ってきた。

 その時のほかの寮生たちの反応はどうであったか。誰一人待たされたことに文句を言う者はいなかった。全員が何事もなかったかのように、彼を迎え、ろうそくの火を吹き消す儀が行われ、楽しそうにケーキを食べ始めた。そして作った寮生の努力を讃えた。いやはやなんとも格好がいい。心配していたのは寮長の私だけのようだ。なんとも面目ない。



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posted by 春風学寮 at 13:11| 日記

2020年05月25日

「コロナの新しい恵み」


 緊急事態宣言で寮内にとどまることを余儀なくされた寮生たちの一部は、今までにない行動を取り始めた。なんと過去の寮生たちが書いた日誌やら文集やらを読み始めたのだ。図書室には歴代の寮生たちが書いた日誌やら文集やらが山積になっているのだが、これまで現役の寮生たちがそれらを読むことはなかった。ところが今や、コロナウィルスのせいでやるにこと欠いた寮生たちがそれらを読み始めたのだ。


 今朝の集会では、寮生の一人がそれらの一部を紹介してくれた。その内容のなんと面白いことか。彼が紹介してくれたのは、大東亜戦争開始直前の寮生たちが書いた文集であった。そこには、国民の自由を弾圧し始めた政府に対する批判や物資の窮乏のお陰で部活動ができなくなった嘆きやらシャンソン歌手に関する讃美やら、実に豊富な内容が書かれてあった。そして彼が最後に指摘したのは、大東亜戦争の恐ろしさにピンと来ていないのんきな雰囲気であった。「こののんきさはコロナウィルスの恐ろしさにピンと来ていない僕たちと似ています。」と彼は感想を締めくくった。


 そこには、80年前の寮生たちと今の寮生たちとの時を越えた交流があった。私は一瞬頭がくらくらするような感動に襲われた。これが寮生活の素晴らしさなのだ。寮生活は、普通では味わえないような貴重な体験を与えてくれる。コロナウィルスのような災難の中でさえ、その素晴らしさは、いっそう輝きを放つ。            寮長 小舘美彦


posted by 春風学寮 at 09:57| 日記

2020年04月27日

「緊急事態宣言の中で」

 現在寮生を悩ませているのは、どのようにして運動量を確保するかである。大学の授業は当面休講、あってもオンラインで行われる。部活はないし、外出はできない。公園はよいかと思っていたが、公園でさえも感染リスクがあるから行ってはならないと言う。いったいどうすれば運動ができるのか。このままではストレスがたまり、体調も保てまい。そうなると、コロナウィルス感染のリスクも高まってしまう。どうしたらよいものか。唯一できることは、ダンベルやフィットネスバイクを使っての筋トレである。というわけで寮生たちは日々筋トレをやっているのだが、どういうわけか彼らは、筋トレを夜にやる。夜になると、寮のあちらこちらの部屋からがたごとという音が聞こえてくる。本当は朝や昼間にやってほしいのだが、状況を考えるとそこまでうるさくは言えない。

 他方良いこともある。ほとんどの寮生が寮内にいるので、自からコミュニケーションの機会が増え、互いの親密度が増したのだ。おかげで4月から入寮した学生たちもあっという間に先輩たちと仲良くなった。また、中国の卒寮生からマスクが大量に送られてきたりして、卒寮生との親密度も深まった。コロナウィルスのお陰で、身体と身体の距離はとらなければならなくなったが、心と心の距離はぐんと近づいたのだ。

 今回のコロナウィルス流行に神様のメッセージがあるとすれば、ここかもしれない。忙しく働いてばかりいないで、もっと周りの人に目をむけよ、と神様は伝えようとしているのではないか。何と言っても神様の示した最も重要な掟は、「隣人を自分のように愛しなさい」なのだから。

posted by 春風学寮 at 11:13| 日記

2020年03月26日

裁判見学

 寮生二人と裁判見学に行った。二つの裁判を見た。一つ目は放火事件に関する控訴審の判決であった。争点は、犯行当時の容疑者の精神状況で、弁護士は精神的に病んでいたことを理由に無罪を主張したが、裁判官は十分合理的な思考ができたという検察側の主張を認め、控訴は棄却された。二つ目は詐欺事件に関する審理であった。検察官は、容疑者グループが共犯者の女性を使って男性から1200万円を騙しとったと主張し、様々な証拠を提出した。弁護側はどう反論するのか期待しながら待っていると、容疑者も弁護人もあっさりと起訴事実を認めてしまった。

 寮生たちは、テレビドラマで放映されている通りのことが法廷でなされているのを見て興奮していたようだが、他方では事件がテレビドラマよりもはるかに素早く事務的に処理されていくのを見て危うさも感じていた。あまりに多くの犯罪がなされ、処理すべき案件は山ほどある。二つ目の裁判の最後には、次回の法廷の日時が決められたのだが、検察官も弁護士も裁判官もなかなか日時が決められない。みんなが忙しすぎるのだ。このような状況で本当にきちんとした裁判ができるのだろうか。

 コロナウィルスが流行し、何もかもが停滞しているが、これは「もう少しゆっくり生きなさい」という神様の警告なのかもしれない。


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posted by 春風学寮 at 09:48| 日記

2020年03月12日

「保険セミナー」

 2月16日()には生命保険の基礎を学ぶセミナーを「プルデンシャル生命」(世界最大手の保険会社)のライフプランナー島村安有美さんに開催してもらった。このセミナーを通じて、聞き手一同は保険というものにたいしていかに無知であったかを思い知らされた。寮生の中からは「なぜこのように大事なことを学校は教えてくれないのか」という怒りの声さえも上がった。日本は公的な保険制度や会社による保険制度が整っている。だからこそ国民は保険に対して全く無知であり、契約内容もよく理解しないままにいい加減な保険に加入してしまう。日本は実は保険後進国なのである。島村さんはこの危険さを指摘し、若い頃からきちんとした保険の知識を持ち、それに基づいて人生設計をしていけば、病気や老後の不安にとらわれることなく、いかに自由に生きていけるかを実例と統計を上げてわかりやすく説明して下さった。

 「明日のことで思い悩むな」とイエスは説いた。しかしこれは、自分の保身が人生の中心になってしまうことへの戒めである。自分の老後や病気のときについて策を講じておくことを禁止した戒めではない。それどころか、保険について考えておくことは、イエスの隣人愛の教えの実践にもつながっていく。他者に迷惑をかけることを最低限に食い止め、自由に愛を実践することを可能にするものこそ保険なのだから。



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2020年02月17日

「春風学寮、四つの自慢」

寮生募集の季節なので、宣伝を兼ねて、現在の寮の自慢したくなるような良い点を四つほど紹介したい。

 一つ目は、全員が掃除をきちんとやるということだ。寮では、毎週日曜の午前に皆で寮の掃除をする。トイレ、キッチン、洗面所、シャワー室、玄関、廊下・・・と分担を決めて掃除をするのだ。任される箇所は一箇所だからたいした仕事ではないが、それでも毎週やるとなると結構面倒である。だから普通の学生寮ではさぼりが横行する。ところがこの寮では、さぼる学生がほとんどいないのだ。用事があって日曜日に掃除ができなかった学生も、別の日にきちんと掃除を行っている。だから、寮は概して清潔である。これは学生寮としては、極めて珍しいことだ。

 二つ目は、人間関係が良好で、和気藹々とした雰囲気が寮を支配しているということだ。掃除をさぼる人がいないのだからさぞかし厳しいしつけがなされているのだろうと思いきや、そのようなことはない。寮長の私自身、学生に対して声を荒立てたことなど一度もない。ルールを決め、やるべきことを指示し、結果をチェックするだけである。だから、寮長と学生の関係はとても良好である。学生同士の関係も良好だ。相当に個性の強い学生でも、快く受け入れられ、いじめやけんかは言うに及ばず、グループ化さえも見られない。学寮の名前のごとく、春風のような穏やかな雰囲気が隅々にまで漂っている。これは、大いに自慢すべきことだと思う。

 三つ目は、食事がおいしいということだ。まかないスタッフの一人が魚菜学園で学んでいたということもあって、食事のレベルはかなり高い。例えば味噌汁。インスタントのだしは使わず、鰹節や煮干からきちんとだしをとるので、実にうまい。口にすると、あっと声を上げてしまうほどである。数十年のまかない経験から生み出されたこの寮でしか味わえない独自のメニューがたくさんあり、ハンバーグ、から揚げ、とんかつといった定番メニューも普通とは異なる工夫が凝らされている。だから油断するとついつい食べ過ぎて太ってしまう。

 四つ目は、広い集会室(約60平方メートル)である。この集会室は日曜午前の聖書の学びに使用するためのものだが、それ以外では寮生たちが自由に使用してよい。だから寮生たちはそこでピアノの練習をしたり(寮にはピアノもある)、バイオリンやギターの練習をしたり、あるいは筋トレをしたりしている。スピーカー、スクリーン。プロジェクターが完備されているので、映画の上映会もできるし、バンドの練習もできる。これほど重宝なスペースは他の寮やアパートにはまずあるまい。

 というわけで、この寮は非常に快適である。快適であるから、入った寮生たちはほとんど途中退寮しない。私が寮長に就任してからは、途中退寮者は一人もおらず、全員が年限まで在寮している。これこそ最も自慢すべき点かもしれない。


 自慢ばかりで恐縮だが、寮生募集期間ということで、ご容赦願いたい。

寮長 小舘美彦




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2019年12月27日

「春風学寮のクリスマス会」

1.クリスマス音楽礼拝

 今回は黒川知文中央学院大学教授を迎え、新しいスタイルの音楽講話をしていただきました。クリスマスにまつわる曲を解説・証・メッセージ付で、原語で歌っていただくというもので、これは語学も音楽も得意で、信仰も深い黒川先生にしかできない離れ業でした。結果は本当に素晴らしいものとなり、キリスト教徒でない人たちの心にさえ、クリスマスのメッセージが深く刻み込まれました。黒川先生、本当にありがとうございます。

 また寮生たちもバイオリンを弾いたり、サザンのクリスマスソングを歌ったり、「諸人こぞりて」を合唱したりして、音楽礼拝に協力してくれました。

 音楽は、ときに言葉よりも強く聖書のメッセージを伝えることができます。これからもこの方向でクリスマスを祝っていきたいと思っております。


2.怪しいサンタクロース


 春風学寮のクリスマス会には、毎年怪しげなサンタクロースがやって来て、プレゼントを参加者全員に配ります。一体彼らはどこからやってくるのか、プレゼントをどこから仕入れて来るのか、一切は謎ですが、まあどこから来ようとプレゼントをくれるのだから、ありがたく感謝しようと思います。ただ問題なのは、必ずしも自分が欲しいものをくれないというところです。ゲームを通じて適当に配られるにもかかわらずたいていは不思議と欲しいものがもらえるのですが、ときには全く欲しくないものをくれることがある。もう一つ問題なのは、サンタクロース自身もちゃっかりプレゼントをもらっているところです。会が終わると彼らはそのプレゼントを持っていずこかへいそいそと消えていきます。実に怪しい。


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posted by 春風学寮 at 11:31| 日記